「松本のおかき」を販売するに至ったきっかけ

「それなら、売ってみたらどうだ?」

松本のおかき 竹炭

もともと全く違う仕事をしていた私が、「松本のおかき」を販売することになったきっかけは、この一言からでした。

それは、親や兄弟、家業のことで長く悩んでいた私に、まるで家族のように親身に接してくださっていた方——ここではHさんと呼ばせてください——がかけてくださった言葉です。

その頃、私は事故をきっかけに「何かを変えたい」と思っていた時期でした。そんなある日、Hさんの事務所にお邪魔したところ、ちょうどおかき職人さんが試作品を持っていらしていたのです。

驚いたことに、その職人さんは、私の幼いころの友達のお父さん。思いがけない再会でした。

「ご無沙汰しています」とご挨拶しながら少しお話をし、試食させていただいたのが、“竹炭のおかき”でした。

黒くてちょっと驚く見た目。でも、口に入れるとサクサクと軽い食感。もち米のほんのりした甘さと香ばしさ、そして奥にゆずのような柑橘の香りが広がり、「これ、美味しいですね」と思わず口にしていました。

あとで聞くと、黒い色は竹炭、爽やかな香りはゆずとのこと。どちらも印象的で、「おかき」に対するイメージがガラッと変わりました。

私はそれまで、硬くてしょっぱいだけのおかきの印象しか持っていなかったのですが、このおかきはやさしい甘みや旨みが感じられて、一つ、また一つと手が伸びてしまうおいしさでした。

塩気も強すぎず、ちょうどいい加減で、素材の味をしっかりと引き立てています。

この時はまだ製法など詳しくは知らなかったのですが、あとから聞いてみると、添加物を一切入れず、昔ながらの製法を守って丁寧に作られているからこそ、この味わいになるのだと知りました。

そしてこのおかきを企画されたHさんには、「食を通して人々の健康を支えたい」という想いがありました。

その背景には、学生時代の恩師のお一人からかけられた「食べるものが身体をつくる。健康だからこそ、日々の生活や仕事が充実する」という言葉があるそうです。

一見どこかで聞いたことのある言葉かもしれませんが、Hさんが過ごしてこられた環境や、出会ってこられた方々のお話を伺うと、某有名人が語る言葉の源泉もHさんの恩師なのではないかと感じます。

Hさんは年齢を重ねてもなお、若い世代以上に前向きでエネルギッシュ。知識も豊富で、いつも学びのあるお話を聞かせてくださいます。昔は学校の先生もされていたそうで、そうしたご経験も、今の在り方に表れているのかもしれません。

そんなHさんの思いと、おかき職人さんの技術とが合わさって生まれたこの「松本のおかき」。

特別なものではないけれど、暮らしの中で、ちょっとした楽しみや安心につながるような存在として、少しでも多くの方にお届けできたら——そんな想いで、日々取り組んでいます。

松本のおかき ツルニンジンと竹炭セット

松本のおかき
2種セット

ツルニンジンと竹炭のおかきのセットです。

松本のおかき
ツルニンジン

昔から漢方でも食されているツルニンジンのおかきです。

松本のおかき
竹炭

黒い自然派おかき。ゆずが効いていて香ばしいおかきです。